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展示 "Frame/ re-Frame"

¿Qué es el concepto del proyecto?
世界中で、自分の場所(家)に閉じ込められ自由に外へ出られない、物理的に人と離れることを強いられるいま、わたしたちの心まで離れてしまってはいけない。
展示「Frame/ re-Frame」では、小さな穴のあいた紙=フレーム、を使って家の中の風景を切り取り、その風景を起点に制作した表現を紹介します。南米ボリビアの「アテネア職業訓練校」グラフィックデザインコースと実施したデザインワークショップの最終プロジェクトとして生徒たちの作品を紹介するほか、イギリス・イタリア・チェコ・タイ・中国に住むアーティストの作品も紹介します。
それぞれの暮らしの風景から発した表現に、遠く離れた誰かの今を想像し、家で過ごす時間を共有する。旅をすることが難しい今ですが、この小さな穴を通じて家を飛び出し、世界のどこかにいる誰かとつながるような感覚を味わってください。
 
クリエイターにとっては、出会う状況のすべてがテーマとなり、創作の素材となります。
そしてアイデアを形にするとき、自分なりのメッセージを込めることができますが、それはむしろその姿勢によって伝わるでしょう。
このプロジェクトを通じてボリビアの生徒たちへ伝えたいのは、創造的な方法を使えば物理的に離れ、人と会うことが困難な状況であっても気持ちを近くに感じ、お互いに近づくことが可能になる、ということです。わたしたちの抱える現実的な問題に対して、どういうプロジェクトを形作ることができるか、ひとつの制作事例として本プロジェクトを経験してもらうことを期待します。
ここに届いた作品を眺めていると、住む場所や文化背景は異なるものの、共通した何かを感じます。今の生活の中でふと足下に目を向けた時に気づくもの。自分にとって大切な存在。底知れない不安感。そんな中、創作の行為が救いとなること。それは希望であり、素直に自分や周りの誰かを思う気持ちであり、ユーモアや楽しみといった生きていくための知恵。先の見えない不安を抱えながらも自分の今いる場所を新しい目で覗き、そこから掬い上げたものから新たなかたちをつくるということが、今この状況において、また次へ進むためにも大切なことなのかもしれない、と感じます。
 
中野 温子
アートディレクター, JICAボランティア2019年ボリビア派遣(デザイン)

出展者 作品のインスピレーションと(フレームで切り取った風景など)

"Cuarentena" 隔離生活/ Fernanda Barral Oroz
"Adria"
アドリア/ Iris Ramos Fernández
"Ocaso Dentro - Fuera"
夕暮れ 内−外/ Jhelinne Angélica Valdez
"En Soledad"
孤独/ Marco Adalid Pacheco Montes
"Aromas Medicinales en Casa"
家にある薬用のアロマ/ Mary Luz Sillero Mamani
"Nature within lockdown"
ロックダウンの中の自然/ Nadia Centellas
"Nightmare Catcher"
悪夢を捕まえる (ドリームキャッチャー)/ Paola Reinaga Avila
"Tradiciones"
伝統/ Silvia Eugenia Vargas Onofre
"Wira Wira"
ウィラ・ウィラ/ Valeria Ramirez
( ラパス・アテネア職業訓練校 )
"Couch time" ソファでの時間/ Francesca Brunetti (イタリア)
"Homes blending"
入り混じった家/ Giulia Fiorista (イギリス)
"You are not alone with a cigarette"
タバコと一緒ならあなたは独りじゃない/ Klára Zahrádková (チェコ)
"COVID-19 Mask"
COVID-19マスク/ Laura Thompson (イギリス)
"Mirror, Tiles."
鏡、タイル / Lou Rowland (イギリス)
"Yim Warn (Sweet Smile)"
愛しい笑顔/ Pomme Chaiyato (タイ)
"Online Meeting"
オンラインミーティング/ Saki Matsumoto (チェコ)
"Bubbles"
/ Shuangshuang Hao (中国)
( プロフェッショナル )

​参加アーティスト紹介

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Francesca Brunetti

アーティスト,  学者

フランチェスカ・ブルネッティはアーティストであり学者。分野を横断するアプローチでアート制作とジェンダー研究を行う。ラ・サピエンツァ大学(イタリア、ローマ)にて哲学の学士、修士号を取得、2012年にスコットランドへ移り、エジンバラ・カレッジ・オブ・アートにてアート&デザインを学んだ後、グラスゴー美術学校にてコミュニケーション・デザイン修士号を取得。現在アメリカ、ダラスを拠点にテキサス大学の博士課程に在籍(Visual and Performing Arts)。The Edith O'Doneell Institute of Art History主任研究員。
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Giulia Fiorista

アーティスト,  マルチディシプリナリーデザイナー

ジュリア・フィオリスタはイタリア人のデザイナー、アーティストで、人をはっとさせるような視覚
コミュニケーションや人間中心のデザインアプローチに傾倒し、多分野で活動している。ミラノでプロダクトデザインを学んだ後、グラスゴー美術学校でデザイン・イノベーション(未来のモノ、サービスのデザインリサーチ)の修士号を取得。ビジュアル・デザイナー、デザイン・リサーチャーとして活動を始める一方で、絵画、ドローイングなどアート活動も継続している。
2013年よりスコットランドを拠点に活動している。
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Klára Zahrádková| xaoxax.czonkubator.com

イラストレーター,  グラフィックデザイナー

1990年生まれ。プラハを拠点としたクリエイターで、チェコの実験音楽シーンでも協働。
プラハ工芸美術大学で Juraj Horváth の下、イラスト、グラフィックを学ぶと共に ベルリン芸術大学 (Henning Wagenbreth) 等でインターンを経験。制作した本に "Using Instructions" (2011), "The Queens of Beauty" (2012), "Leather Fur Trophy Weasel Ferret Question Mark" (2013), "Spring" (2015), "Violent Recipes" (2016), "Horse and Snake" (2017, Baobab & Xao publishing) 等。絵本とイラスト、コミックブックを主に扱う「Xao Bookshop and Gallery」を仲間と共に経営する。
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Laura Thompson| laura-thompson.net

フォトグラファー

ローラ・トンプソンは、カリフォルニア・サンタバーバラ生まれのフォトグラファー。
ここ10年はイギリスを拠点として活動している。グラスゴー美術学校より
コミュニケーション・デザインの修士号を取得し、現在はスコットランド在住。
​彼女の作品は神話的な世界観と人工物の自然に対するつながり、もがきを問うような状況を
作り出す。視覚的に目を引く、また示唆に富み、超現実的な作風で観る者をはっとさせる。

◎ローラ・トンプソンの出展作品を販売します!詳しくは
こちらをご覧ください。
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Lou Rowland|louiserowland.com

イラストレーター,  版画家,  ミュージシャン,  ライター

ルー・ローランドは、アイルランドのイラストレーター、版画家でありミュージシャン、ライターとしても活動する。現在、スコットランドのグラスゴーを拠点としている。スタジオマネージャー、
リソグラフの技術者として「RISOTTO Studio」に所属後、現在は、リソグラフのスタジオ「Wild Press」を主宰し、フリーランスで版画、イラストレーション、絵画、テキスタイルデザイン、
そしてワークショップのファシリテーションの活動を行う。
​彼女の作品は、鮮やかな色彩とパターン、遊び心に富んだ構成が特徴。
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Pomme Chaiyato

フォトグラファー

タイ、チェンマイにて活動するフォトグラファー。
​ビジュアルアートと文化を学ぶことに魅了されている。
​ビーグル犬の母であり、人生勉強のアマチュア。
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Saki Matsumoto| sakikki.2

イラストレーター,  グラフィックデザイナー

松本沙希(まつもと・さき)は東京、プラハを拠点にするイラストレーター、グラフィックデザイナー。Adobe Creative Residency Recipient 2020、東京イラストレーターズソサイエティ、People of Print (UK)、Hollar (CZ)会員。チェコ親善アンバサダーとしてチェコの文化とアートのPR活動を担う。2020年受賞・入選は、3X3 Contemporary Illustration Award (US)、Biophilia Poster Contest (US, ES)、Swiss Calanca Poster Biennale、北京国際デザインウィーク、東京装画賞。クライアントワークと印刷・版画による自主制作、ライターとの共同出版を行う。
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Shuangshuang Hao|shuangshuanghao.com

イラストレーター,  アニメーター

シュアンシュアン・ハオは、中国・上海を拠点として活動するフリーランスのイラストレーター、アニメーター。彼女の作品は主に、日常生活の些細な感情、特に個人的な内に潜む感情を掬い上げるものが多い。2014年、グラスゴー美術学校を卒業。制作したアニメーションはBAFTA Scotland 2015にノミネート、世界中の映画祭(Edinburgh International Film Festival, London International Animation Festival, London Short Film Festival)で上映される。現在、コマーシャル、教育、出版や音楽の分野でイラストレーション、アニメーションの制作を行う。
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